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2005年 06月 24日 ( 2 )

2005年 06月 24日
【サマーワ情勢】 自衛隊車列に爆弾テロ(後編) 【野党撤退要求】
前編より

まぁ相も変わらず民主党の言うことはメチャクチャです。

>イラク情勢について「過激派によるとみられる自爆テロの攻撃はやんでいない。イラク特措法に照らしても、政府のいう『非戦闘地域』は存在せず、自衛隊の派遣要件を満たしていない」と強調した。

もうイラク特措法を小一時間読み返してこいと。
イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法(首相官邸HP)
第二条(基本原則)
 政府は、この法律に基づく人道復興支援活動又は安全確保支援活動(以下「対応措置」という。)を適切かつ迅速に実施することにより、前条に規定する国際社会の取組に我が国として主体的かつ積極的に寄与し、もってイラクの国家の再建を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に努めるもの
 とする。
 
2 対応措置の実施は、武力による威嚇又は武力の行使に当たるものであってはならない。

3 対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域において実施するものとする。

 一 外国の領域(当該対応措置が行われることについて当該外国の同意がある場合に限る。ただし、イラクにあっては、国際連合安全保障理事会決議第千四百八十三号その他の政令で定める国際連合の総会又は安全保障理事会の決議に従ってイラクにおいて施政を行う機関の同意によることができる。)
 
 二 公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する排他的経済水域を含む。第八条第五項及び第十四条第一項において同じ。)及びその上空
 
4 略

5 略
■この部分ですね。

>対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域において実施するものとする。

どこをどう読めば「テロに屈して自衛隊を撤退させろ!」と読みとれるのかさっぱり理解できません。
で、前原氏はこう言っています。

>イラク特措法に照らしても、政府のいう『非戦闘地域』は存在せず、自衛隊の派遣要件を満たしていない

イラク特措法の「戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域」「非戦闘地域」と同異義語となります。
まずはそのイラク特措法に定める「戦闘行為」の定義は法律にも書いてあるように「国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為」ですね。

では「国際的な武力紛争」の定義は何でしょうか。
民主党の中川正春議員の質問主意書への政府答弁書にその定義が書いてあります。

>三 イラクに残る親フセイン政権の残党は、「国家または国家に準ずる組織・者」であるか、ないのか。また、その根拠は何か。また、いわゆる親フセイン政権の残党による襲撃・攻撃が、「組織的・計画的」であるとの発言が、イラクの米・英軍の幹部などから聞かれるが、これらの活動は、国際法上の武力紛争の一類型に入るか、入らないか。また、その根拠は何か。
(イラクへの自衛隊派遣に関する質問主意書より)


>二、三及び六について

> 一般国際法上、「テロ攻撃」及び「武力紛争」について確立した定義は存在せず、「テロ攻撃」又は現在イラクで生じている事態が国際法上「武力紛争」の一類型に入るのかとのお尋ねについてお答えすることは困難である。
> お尋ねの「国際的な武力紛争」とは、平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法(平成十三年法律第百十三号)及びイラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法(平成十五年法律第百三十七号。以下「イラク人道復興支援特措法」という。)にいう「国際的な武力紛争」を指すものと考えられ、これについては、「国家又は国家に準ずる組織の間において生ずる武力を用いた争い」をいうと解してきたところであるが、お尋ねの「九・一一テロ」は、これを受けたアメリカ合衆国(以下「米国」という。)の軍隊の活動について国際連合安全保障理事会(以下「安保理」という。)決議第千三百六十八号が国際連合憲章第五十一条の「個別的又は集団的自衛の固有の権利」について言及していることからも、「国際的な武力紛争」に当たり得ると考えている。他方、イラクについては、お尋ねの「イラクに残る親フセイン政権の残党」又はこれらの者の活動の実態は様々であり、これらが「国家又は国家に準ずる組織」又は「国際的な武力紛争」に該当するか否かについては、個別具体的にその実態に応じて判断せざるを得ないため、確定的にお答えすることは困難である。

(衆議院議員中川正春君提出イラクへの自衛隊派遣に関する質問に対する答弁書より)

政府答弁書は読み辛いですが慣れればどって言うことはありません。
つまり両方をまとめるとこうなります。

イラク特措法に定める戦闘行為=「国家又は国家に準ずる組織の間において生ずる武力を用いた争いの一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為」である。

と言うことになります。

まだ犯人が誰かも分からないにもかかわらず今回の車列攻撃を「国家又は国家に準ずる組織の間において生ずる武力を用いた争いの一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為」と言いきる民主党の情報収集能力には-色々な意味で-感心します。
で、アカですが

>共産党は市田忠義書記局長が共同通信の電話取材に「重装備の自衛隊が狙われるのは当然だ。事件の再発は避けられない。あらためて自衛隊の早期撤退を強く求めたい」と指摘。「非戦闘地域は存在しないと指摘してきたが、その通りになった」と述べた。

え~「重装備だから狙われるのは当然だ」と言う論理が理解できません。
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by bosc_1945 | 2005-06-24 01:00 | 自衛隊・イラク関連
2005年 06月 24日
【サマーワ情勢】 自衛隊車列に爆弾テロ(前編) 【野党撤退要求】
自衛隊の早期撤退を要求 民主、共産、社民 6月23日21時57分 (共同通信)
 民主、共産、社民の野党3党は23日、イラク・サマワでの爆発による自衛隊車両の破損について「自衛隊の安全確保は困難になったことが明らかだ」(民主党「次の内閣」防衛庁長官の前原誠司衆院議員)として自衛隊の早期撤退を求めた。
 前原氏は談話で「自衛隊員に被害が及ばなかったことに安堵(あんど)するが、車両が直接狙われた例は初めてだ」と指摘。イラク情勢について「過激派によるとみられる自爆テロの攻撃はやんでいない。イラク特措法に照らしても、政府のいう『非戦闘地域』は存在せず、自衛隊の派遣要件を満たしていない」と強調した。
 共産党は市田忠義書記局長が共同通信の電話取材に「重装備の自衛隊が狙われるのは当然だ。事件の再発は避けられない。あらためて自衛隊の早期撤退を強く求めたい」と指摘。「非戦闘地域は存在しないと指摘してきたが、その通りになった」と述べた。
■まずは自衛隊員に怪我人が出なかったとのことで安堵しております。
車両の被害については
殺傷効果低い爆発物使用か 防衛庁「脅し目的か」 6月24日6時42分 (共同通信)
 イラク南部サマワで陸上自衛隊の車両を損傷させた爆発物は、イラクでよく使われる殺傷力の高い砲弾などではなく、TNT火薬などの爆薬だった可能性が高いことが二十四日、政府関係者の話で分かった。
 砲弾のように、金属の破片をまき散らし人を殺傷する「破片効果」はなく、防衛庁幹部は「目的は脅しなのか。狙いが分からない」としている。
 政府関係者などによると、イラクで仕掛け爆弾に主に使われているのは、本来は砲から撃ち出される「りゅう弾」で金属片が四方に飛び散るため破片効果が高い。
 しかし、被害に遭った高機動車は、車体が強化プラスチック(FRP)で後部はほろに覆われているだけなのに、二枚重ねのフロントガラスのうち、防弾仕様ではない外側ガラスがひび割れ、車体が少しへこんだ程度。りゅう弾が使われていた場合、乗員にも被害が及んだ恐れがある。
■との事で、脅しが目的なのかそう言ったテロ知識のない人間の犯行なのかはまだ分かりません-個人的には後者ではないかと思っています-が今回被害にあった高機動車には防弾装備がないという決定的な弱点がありますので、被害が高機動車のフロントガラスの罅とドアの凹みだけというのはまぁ運が良かったと言えるのでしょうか。
さて、その被害写真がこちら。
b0062429_23224677.jpg

爆発でドアがへこんだ陸自の高機動車
走行中に路上爆弾が爆発し、右ドアの一部がへこんだ陸上自衛隊の高機動車。
イラク軍と警察は「陸自車列を待ち伏せした路上爆弾による攻撃ではないか」としている
(23日、イラク南部サマワ=陸上自衛隊提供)
(時事通信社)22時33分更新


見事に凹んでますね。
緑色の部分は恐らくFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のドアですが、白っぽい部分は何なんでしょうか?
正体は高機動車の全景を見ると判明します。
b0062429_23231913.jpg

基地祭に見る自衛隊装備品図鑑より

ですね。
実はこの幌は防弾ケプラー製・・・な訳もなく普通の幌です。
FRP製の車体に幌・・・防弾なんかお構いなしですね(汗)

まぁ

軍事評論家の江畑謙介氏はこう評しています。
私はこう考える【自衛隊について】(日本財団図書館)
 陸上自衛隊は二〇〇四年初めより、イラクにおいて人道支援及びインフラ復興支援活動を開始したが、イラクの治安情勢は悪化する傾向にある。治安維持活動に当たっている米軍では、その主力パトロール車輌であるハンヴィーの装甲防御が弱いため、大慌てで装甲の追加を進めている。
 ハンヴィー(Humvee)とは英語の高機動多目的装輪車の英語の頭文字HAMMWVを音読みした愛称であるが、いわゆるジープのM151の後継として一九八五年から実戦配備になった。米陸軍だけでも一四万輌近くあるが、その大半は装甲防御がない型である。装甲防御を持つ「アップアーマード(装甲増着型)」ハンヴィーも開発されたが、値段が非装甲型の三倍近くするために、二〇〇三年末の段階では、三〇〇〇輌程度しか調達されなかった。
 それがイラクの治安維持任務で多数の装甲型が必要になり、急遽調達が行なわれると共に、既存の非装甲型に装甲板や装甲型ドアを取り付ける改造キットが開発された。この改造キットは大車輪で生産されてイラクに送られ、現地で改造が行なわれている。
 ハンヴィーの日本版が「高機動車」で、海上自衛隊のイージス護衛艦が米海軍のアーレイ・バーク級とよく似ているように、高機動車もハンヴィーに酷似している。どうして日本はこうもデザインのオリジナリティが欠けているのかと情けない思いがするが、それはともかく、さらにまずいことには、高機動車のボンネットを始めとする車体外板の多くはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製で、従来の鋼板に比べると殆ど防弾能力がない。鋼板でもジープに使われるような薄い板ではあまり防弾能力はないが、拳銃弾や流れ弾を防ぐくらいの効果は期待できる。それをFRPにしてしまうと、殆ど何の防御効果も期待できない。その上、鋼板は曲がったり凹んだりした場合はガンガン叩けば直るが、FRPでは破損すると現場修理は不可能である。およそ戦場で使うには不向きな車としか言えない。日本の国内でだいじに、だいじに使うつもりで造ったのだろう。
 それはともかく、この高機動車も、またジープ型の1/2tトラックも、装甲防御を持つ軽装甲機動車や96式装輪装甲車と共にイラク派遣自衛隊の部隊で使われているが、イラク派遣後、半年以上が過ぎても、高機動車にも1/2tトラックにも装甲防御を施そうという計画が生まれなかった。陸上自衛隊部隊が行なうのは人道支援(給水、医療活動)と復興支援(土木、建設作業)で、治安維持活動はしないからというのは理由にならない。イラク全体の治安が悪化する中で、何時どこから攻撃を受けるか分からない状態だからである。現に、サマーワ近郊の陸上自衛隊部隊宿営地近くには、迫撃砲弾が撃ち込まれたこともある(二〇〇四年八月中旬時点で)。
 これは「戦場で使う」という点を、本気で考えていないためだろう。日本国内ではそれで済んできたが、イラクの現場ではそう行かないはずである。結局、不幸にして実際に撃たれて犠牲者が出ない限り、装甲防御を施すという考えは出てこないのだろう。同じ地域で、装甲防御を施している米軍のハンヴィーを自分の目で見ていながらである。
■もし今回の犯人が米軍相手に使うような榴弾砲弾を使用した仕掛け爆弾を使用していたとすれば・・・。
背筋に冷たいものが流れたのは私だけではないはずです。

ちなみに今回一緒に車列を組んでいた軽装甲機動車にはある程度の防弾能力-一説には12.7mm級の直撃にも堪えるとか、まぁ常識的に考えて小銃弾や弾片防御がせいぜい-があるとされており、榴弾砲弾でも至近距離や直撃でない限り酷い事にはならなさそうですが、この事件を切っ掛けに装甲防御のない高機動車や1/2tトラックに装甲防御を施そうと言う話が・・・出ないですよね・・・orz

いよいよ自衛隊の活動もあと半年になっての初の直接被害と言うことで波紋を呼びそうですね。
で、いよいよ本題に入りますが字数の関係で後編へ。
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by bosc_1945 | 2005-06-24 00:00 | 自衛隊・イラク関連