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2005年 06月 24日
【サマーワ情勢】 自衛隊車列に爆弾テロ(前編) 【野党撤退要求】
自衛隊の早期撤退を要求 民主、共産、社民 6月23日21時57分 (共同通信)
 民主、共産、社民の野党3党は23日、イラク・サマワでの爆発による自衛隊車両の破損について「自衛隊の安全確保は困難になったことが明らかだ」(民主党「次の内閣」防衛庁長官の前原誠司衆院議員)として自衛隊の早期撤退を求めた。
 前原氏は談話で「自衛隊員に被害が及ばなかったことに安堵(あんど)するが、車両が直接狙われた例は初めてだ」と指摘。イラク情勢について「過激派によるとみられる自爆テロの攻撃はやんでいない。イラク特措法に照らしても、政府のいう『非戦闘地域』は存在せず、自衛隊の派遣要件を満たしていない」と強調した。
 共産党は市田忠義書記局長が共同通信の電話取材に「重装備の自衛隊が狙われるのは当然だ。事件の再発は避けられない。あらためて自衛隊の早期撤退を強く求めたい」と指摘。「非戦闘地域は存在しないと指摘してきたが、その通りになった」と述べた。
■まずは自衛隊員に怪我人が出なかったとのことで安堵しております。
車両の被害については
殺傷効果低い爆発物使用か 防衛庁「脅し目的か」 6月24日6時42分 (共同通信)
 イラク南部サマワで陸上自衛隊の車両を損傷させた爆発物は、イラクでよく使われる殺傷力の高い砲弾などではなく、TNT火薬などの爆薬だった可能性が高いことが二十四日、政府関係者の話で分かった。
 砲弾のように、金属の破片をまき散らし人を殺傷する「破片効果」はなく、防衛庁幹部は「目的は脅しなのか。狙いが分からない」としている。
 政府関係者などによると、イラクで仕掛け爆弾に主に使われているのは、本来は砲から撃ち出される「りゅう弾」で金属片が四方に飛び散るため破片効果が高い。
 しかし、被害に遭った高機動車は、車体が強化プラスチック(FRP)で後部はほろに覆われているだけなのに、二枚重ねのフロントガラスのうち、防弾仕様ではない外側ガラスがひび割れ、車体が少しへこんだ程度。りゅう弾が使われていた場合、乗員にも被害が及んだ恐れがある。
■との事で、脅しが目的なのかそう言ったテロ知識のない人間の犯行なのかはまだ分かりません-個人的には後者ではないかと思っています-が今回被害にあった高機動車には防弾装備がないという決定的な弱点がありますので、被害が高機動車のフロントガラスの罅とドアの凹みだけというのはまぁ運が良かったと言えるのでしょうか。
さて、その被害写真がこちら。
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爆発でドアがへこんだ陸自の高機動車
走行中に路上爆弾が爆発し、右ドアの一部がへこんだ陸上自衛隊の高機動車。
イラク軍と警察は「陸自車列を待ち伏せした路上爆弾による攻撃ではないか」としている
(23日、イラク南部サマワ=陸上自衛隊提供)
(時事通信社)22時33分更新


見事に凹んでますね。
緑色の部分は恐らくFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のドアですが、白っぽい部分は何なんでしょうか?
正体は高機動車の全景を見ると判明します。
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基地祭に見る自衛隊装備品図鑑より

ですね。
実はこの幌は防弾ケプラー製・・・な訳もなく普通の幌です。
FRP製の車体に幌・・・防弾なんかお構いなしですね(汗)

まぁ

軍事評論家の江畑謙介氏はこう評しています。
私はこう考える【自衛隊について】(日本財団図書館)
 陸上自衛隊は二〇〇四年初めより、イラクにおいて人道支援及びインフラ復興支援活動を開始したが、イラクの治安情勢は悪化する傾向にある。治安維持活動に当たっている米軍では、その主力パトロール車輌であるハンヴィーの装甲防御が弱いため、大慌てで装甲の追加を進めている。
 ハンヴィー(Humvee)とは英語の高機動多目的装輪車の英語の頭文字HAMMWVを音読みした愛称であるが、いわゆるジープのM151の後継として一九八五年から実戦配備になった。米陸軍だけでも一四万輌近くあるが、その大半は装甲防御がない型である。装甲防御を持つ「アップアーマード(装甲増着型)」ハンヴィーも開発されたが、値段が非装甲型の三倍近くするために、二〇〇三年末の段階では、三〇〇〇輌程度しか調達されなかった。
 それがイラクの治安維持任務で多数の装甲型が必要になり、急遽調達が行なわれると共に、既存の非装甲型に装甲板や装甲型ドアを取り付ける改造キットが開発された。この改造キットは大車輪で生産されてイラクに送られ、現地で改造が行なわれている。
 ハンヴィーの日本版が「高機動車」で、海上自衛隊のイージス護衛艦が米海軍のアーレイ・バーク級とよく似ているように、高機動車もハンヴィーに酷似している。どうして日本はこうもデザインのオリジナリティが欠けているのかと情けない思いがするが、それはともかく、さらにまずいことには、高機動車のボンネットを始めとする車体外板の多くはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製で、従来の鋼板に比べると殆ど防弾能力がない。鋼板でもジープに使われるような薄い板ではあまり防弾能力はないが、拳銃弾や流れ弾を防ぐくらいの効果は期待できる。それをFRPにしてしまうと、殆ど何の防御効果も期待できない。その上、鋼板は曲がったり凹んだりした場合はガンガン叩けば直るが、FRPでは破損すると現場修理は不可能である。およそ戦場で使うには不向きな車としか言えない。日本の国内でだいじに、だいじに使うつもりで造ったのだろう。
 それはともかく、この高機動車も、またジープ型の1/2tトラックも、装甲防御を持つ軽装甲機動車や96式装輪装甲車と共にイラク派遣自衛隊の部隊で使われているが、イラク派遣後、半年以上が過ぎても、高機動車にも1/2tトラックにも装甲防御を施そうという計画が生まれなかった。陸上自衛隊部隊が行なうのは人道支援(給水、医療活動)と復興支援(土木、建設作業)で、治安維持活動はしないからというのは理由にならない。イラク全体の治安が悪化する中で、何時どこから攻撃を受けるか分からない状態だからである。現に、サマーワ近郊の陸上自衛隊部隊宿営地近くには、迫撃砲弾が撃ち込まれたこともある(二〇〇四年八月中旬時点で)。
 これは「戦場で使う」という点を、本気で考えていないためだろう。日本国内ではそれで済んできたが、イラクの現場ではそう行かないはずである。結局、不幸にして実際に撃たれて犠牲者が出ない限り、装甲防御を施すという考えは出てこないのだろう。同じ地域で、装甲防御を施している米軍のハンヴィーを自分の目で見ていながらである。
■もし今回の犯人が米軍相手に使うような榴弾砲弾を使用した仕掛け爆弾を使用していたとすれば・・・。
背筋に冷たいものが流れたのは私だけではないはずです。

ちなみに今回一緒に車列を組んでいた軽装甲機動車にはある程度の防弾能力-一説には12.7mm級の直撃にも堪えるとか、まぁ常識的に考えて小銃弾や弾片防御がせいぜい-があるとされており、榴弾砲弾でも至近距離や直撃でない限り酷い事にはならなさそうですが、この事件を切っ掛けに装甲防御のない高機動車や1/2tトラックに装甲防御を施そうと言う話が・・・出ないですよね・・・orz

いよいよ自衛隊の活動もあと半年になっての初の直接被害と言うことで波紋を呼びそうですね。
で、いよいよ本題に入りますが字数の関係で後編へ。
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by bosc_1945 | 2005-06-24 00:00 | 自衛隊・イラク関連


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