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2004年 03月 30日
JCIA誕生へ。
内閣情報調査室、1000人体制に拡大 米CIAモデルに 18年度めど首相直轄の新組織

政府は二十八日、平成十八年度をめどに内閣官房の内閣情報調査室の人員を大幅に増やし、情報収集・分析機能を強化した情報組織に改組する検討に入った。国際テロや北朝鮮による工作活動などを未然に阻止することを視野に国家の安全保障や危機管理体制を整備するのが狙いで、米中央情報局(CIA)をモデルにした首相直轄の情報機関を目指す。新組織の概要を詰めたうえで、関係部局や与党と法制面での調整に入る。

政府関係者によると、構想は、現行百五十人程度の内閣情報調査室の職員の規模を一千人体制に拡大し、国家の安全保障にかかわる情報の収集・分析能力の向上を図る。増員分は法務省管轄下の公安調査庁などから職員を派遣して充てる考え。これに伴い、同庁は法務省の部局として二百人体制に縮小され、活動対象は左翼や共産党、旧オウム真理教(アーレフに改称)などに限定される方向という。

また、情報収集と表裏一体にある情報保護のため、外国・機関への国家防衛機密の漏洩(ろうえい)に厳罰で対処する「スパイ防止法」の制定なども検討課題となる見通しだ。

日本にはこれまで、米国のCIAやイスラエルのモサドに匹敵するような強力な情報機関がなかった。加えて冷戦終結後、内閣情報調査室や公安調査庁、外務省国際情報局、防衛庁情報本部など情報部門の要員は約三割減らされ、予算も大幅に削減されており、専門家からは国家的な情報能力の弱体化を指摘する声も強まっていた。

しかし、二〇〇一(平成十三)年の米中枢同時テロ「9・11」を境に日本国内でも国際テロをめぐる脅威や、北朝鮮の日本人拉致事件、不審船による工作活動への危機感が高まり、政府は危機管理体制を早急に整えておく必要があると判断。安全保障をめぐる情報機関の機能強化に動き出した。与党内でも安倍晋三・自民党幹事長ら幹部が日本独自の強力な情報機関の設置に前向きとされ、政府・与党は十六年度から、構想実現に向けて本格的に動き出す。

平成16年3月29日[月]朝刊より


前々から言い続けてきたスパイ防止法&諜報・防諜組織がようやく軌道に乗るようです。

情報とは、国家機関が行動や決断を下す為に必要な資料・情報など各種材料のことで、そのうち一部は国家機密です。
情報は「収集・分類・整理・分析」してこそ威力を発揮します。
旧陸軍のある将軍はこう言っています。

「情報資料でもまたは工作関係の研究実施の記録でも、その場限りとせず、一つ一つその都度分類にしたがって製本するか、または綴じ込んだ上、更に系統に従ってこれに必ず索引を設けていつまでも利用に応じ得るようにされなければならないのである。
(中略)
もしその気持ちにさえなるならば、 あの陸軍の世帯なり総予算の中から応分の人員や経費は必ず捻出できたはずである。要は頭の問題である」


これは一見非常につまらない地味な作業に見えますが、こうした地味で地道な心構えが情報業務には極めて重要なのです。
資料を徹底的に収集・研究し、かつこれを整理することには相当の予算と人員をいる地道な作業です。
旧軍当局は、目前の動きにばかり囚われて地味な資料の整理保管等ということには関心を及ぼさなかったという過去もあります。
その結果は我々のよく知るところです。

さて、他国の情報を収集することを諜報、逆に他国からの諜報活動を防止することを防諜と言い、これらを総称して「謀略」と言います。
謀略とは知りえた情報を活用し各種工作活動を行い、軍事力を使わずに相手国の国力を弱めて最終的に自国の意志を通すことを目的とする作戦のひとつで、通常は「謀略戦」と呼ばれます。

【諜報】ちょうほう
 敵の様子をひそかに探り、味方に知らせること。また、その知らせ。

【防諜】ぼうちょう
 スパイ活動などによって秘密が漏れるのを防ぐこと。

 三省堂提供「大辞林 第二版」より


情報機関は「合法・非合法を問わずあらゆる手段を用いて国益を守ること」をその目的・任務とします。
情報を集め、機密漏洩を阻止し各種工作活動を行い国家の安全保障を支える縁の下の力持ち的な存在です。
情報機関に対する悪名が高いのは「国益を守るためには非合法手段も用いる」ことが原因なのかもしれません。
合法というオプションに拘っていては解決できない問題は、現実に存在します。
そういう場合、情報機関は非合法手段を使ってでも国益を図るための行動に出ます。
そうしないと、国民生活のいちばん根底にあるものが破壊される可能性があるからです。

諜報機関に求められるのは「ウサギのように長い耳」だそうです。
その長い耳でありとあらゆる兆候を見逃がさず把握することが求められます。
防諜機関に求められるのは「狐のように狡猾な頭」だそうです。
その狡猾な頭で敵の裏をかき、罠を仕掛け情報が漏れることを防ぎます。

「壁に耳あり障子に目あり、スパイは君を狙ってる。」

日本の情報機関については「日本の情報機関に関する考察。」を参考に。
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by bosc_1945 | 2004-03-30 00:00 | 国防・安保問題


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