当ブログは第二保管庫のためレスポンスは極端に遅いです。 トラックバックやコメントは本家の方にお願いします。 2004年 03月 30日
内閣情報調査室、1000人体制に拡大 米CIAモデルに 18年度めど首相直轄の新組織 前々から言い続けてきたスパイ防止法&諜報・防諜組織がようやく軌道に乗るようです。 情報とは、国家機関が行動や決断を下す為に必要な資料・情報など各種材料のことで、そのうち一部は国家機密です。 情報は「収集・分類・整理・分析」してこそ威力を発揮します。 旧陸軍のある将軍はこう言っています。 「情報資料でもまたは工作関係の研究実施の記録でも、その場限りとせず、一つ一つその都度分類にしたがって製本するか、または綴じ込んだ上、更に系統に従ってこれに必ず索引を設けていつまでも利用に応じ得るようにされなければならないのである。 (中略) もしその気持ちにさえなるならば、 あの陸軍の世帯なり総予算の中から応分の人員や経費は必ず捻出できたはずである。要は頭の問題である」 これは一見非常につまらない地味な作業に見えますが、こうした地味で地道な心構えが情報業務には極めて重要なのです。 資料を徹底的に収集・研究し、かつこれを整理することには相当の予算と人員をいる地道な作業です。 旧軍当局は、目前の動きにばかり囚われて地味な資料の整理保管等ということには関心を及ぼさなかったという過去もあります。 その結果は我々のよく知るところです。 さて、他国の情報を収集することを諜報、逆に他国からの諜報活動を防止することを防諜と言い、これらを総称して「謀略」と言います。 謀略とは知りえた情報を活用し各種工作活動を行い、軍事力を使わずに相手国の国力を弱めて最終的に自国の意志を通すことを目的とする作戦のひとつで、通常は「謀略戦」と呼ばれます。 【諜報】ちょうほう 敵の様子をひそかに探り、味方に知らせること。また、その知らせ。 【防諜】ぼうちょう スパイ活動などによって秘密が漏れるのを防ぐこと。 三省堂提供「大辞林 第二版」より 情報機関は「合法・非合法を問わずあらゆる手段を用いて国益を守ること」をその目的・任務とします。 情報を集め、機密漏洩を阻止し各種工作活動を行い国家の安全保障を支える縁の下の力持ち的な存在です。 情報機関に対する悪名が高いのは「国益を守るためには非合法手段も用いる」ことが原因なのかもしれません。 合法というオプションに拘っていては解決できない問題は、現実に存在します。 そういう場合、情報機関は非合法手段を使ってでも国益を図るための行動に出ます。 そうしないと、国民生活のいちばん根底にあるものが破壊される可能性があるからです。 諜報機関に求められるのは「ウサギのように長い耳」だそうです。 その長い耳でありとあらゆる兆候を見逃がさず把握することが求められます。 防諜機関に求められるのは「狐のように狡猾な頭」だそうです。 その狡猾な頭で敵の裏をかき、罠を仕掛け情報が漏れることを防ぎます。 「壁に耳あり障子に目あり、スパイは君を狙ってる。」 日本の情報機関については「日本の情報機関に関する考察。」を参考に。
by bosc_1945
| 2004-03-30 00:00
| 国防・安保問題
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