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2005年 03月 12日
【サマーワ情勢】 スマトラ支援と軍隊と 【スーダンPKO】
自衛隊向け活動、豪軍360人が担当…最高司令官 3月12日1時43分 (読売新聞)
 【シドニー=樋口郁子】オーストラリア軍のピーター・コスグローブ最高司令官は11日、連邦議会委員会で、イラク南部ムサンナ県に派遣される豪軍増派部隊計約450人について、「戦闘部隊約360人が自衛隊のための治安維持活動にあたる」と語った。残りはイラク軍の訓練を担当するとしている。

 また、ヒル国防相は同日、増派部隊隊長に、イラクやアフガニスタン、東ティモールでの活動経験があるダーウィンの第二機甲連隊のロジャー・ノーブル連隊長(中佐)を任命した。
■豪軍主力の任務はあくまでサマーワの治安維持と言うことですね。
さて
スマトラ支援で自衛隊撤収=6千人診察、空輸242トン 3月10日7時1分 (時事通信)
 インドネシア・スマトラ島沖の巨大地震と津波で、最も大きな被害を受けた同島アチェ州で、約2カ月間にわたって被災地支援活動を続けてきた陸海空3自衛隊がすべての活動を終了し、10日に撤収。計1000人の隊員は今月下旬までに帰国する。
 防衛庁によると、陸自はスマトラ島で約6000人を診察、約2300人に予防接種。マラリアなど感染症予防のため、東京ドーム10.3個分に当たる約13万平方メートルを消毒した。空自は救援物資242トンを空輸し、405人を運んだ。海自は輸送艦のホーバークラフトで復旧工事に必要な重機などを同島西海岸の被災地へ運んだ。
■本当にお疲れ様でした。
活動実績を引用しますと

>陸自はスマトラ島で約6000人を診察、約2300人に予防接種。マラリアなど感染症予防のため、東京ドーム10.3個分に当たる約13万平方メートルを消毒した。
>空自は救援物資242トンを空輸し、405人を運んだ。
>海自は輸送艦のホーバークラフトで復旧工事に必要な重機などを同島西海岸の被災地へ運んだ。


約一個大隊程度という比較的少ない人数で非常に良くやっていただけたと国民の一人として感謝致しております。

まぁ毎度お馴染みあの人にはとやかく言われましたが、特に海自のLCAC(ホバークラフト)を使ったの活動は過去日記でも取り上げたように軍ならではの支援と言えます。
繰り返し言っているように軍隊の災害時の役割は「大規模人員投入能力=マンパワー」「ヘリコプターなどによる輸送力」で、これらの能力は他の公的機関にはない軍隊特有の能力です。
他の公的機関にこれらの能力がないのは平時には何の役にも立たないからで、軍隊が平時から無駄の保持を許されているのはひとえに「軍隊の第一義的役割はそこに存在することによる抑止力」だからですね。
平和主義者の方々は良く勘違いされますが、軍隊が実際に武力を用いるのはあくまで第二義的な役割と言うことです。

そう言う意味では、我が国の自衛隊は世界一優秀な軍隊と言えます。
何と言っても先の戦争が終わって以来一度たりとも戦争をこちらからすることなく向こうからされることもなく、一部心ない罵詈雑言に耐え日々任務に精勤することによって我が国の平和と安定と繁栄に大きく寄与してきたからですね。

例えば米軍とかイスラエル国防軍みたく始終ドンパチやっている軍隊というのは確かに「精強」で「優秀」だろうけれど、根本的な本質的な所で何か間違ってんじゃないかと思う今日この頃、まだまだ勉強が足りません。

さて、同じ人道復興支援でもアメリカが関わると全否定されるのが
心臓病の5歳女児を搬送 イラクから空自輸送機で 3月6日16時58分 (共同通信)
 先天性心臓疾患のイラク人女児(5つ)に米国で手術を受けさせようと、航空自衛隊が2月、C130輸送機でイラク南部タリル空港からクウェートまで女児を運んでいたことが6日分かった。空自はクウェートを拠点にイラクとの間で米兵や物資を運んでいるが、イラク人患者の輸送は初めて。手術は成功し女児は米国で療養中だ。
 防衛庁航空幕僚監部は「今回はまさに人道復興支援活動。条件が整えば今後も積極的に取り組みたい」と話している。
■イラク人道復興支援です。
これも前々から言ってきたようにイラク復興支援は国連安保理決議に基づく国連安保理の国連加盟国への貢献の要請なんですね。

日本でイラク支援が語られる際にはいつもこの肝心な客観的な大義名分がいつも抜けてその代わり米帝のポチと言うどうでもいい主観的な意見が入り込んでくるわけですねぇ。

しかも

「貴国(日本・某S氏注)は安保理決議の要請に応え、窮状に立ち向かうイラクに対し、称賛されるべき連帯姿勢を示した。復興に対して寛大な貢献を表明。困難な議論を経て、人道復興支援のためサマワに自衛隊を派遣した。」国連事務総長 国会演説 東京 2004年2月24日(仮訳)・外務省HP)

というアナン国連事務総長の演説は無視されていますw
そりゃあ何の法的拘束力はないとはいえ国連事務総長たる人が「人道復興支援のためサマワに自衛隊を派遣した」って言っちゃぁねぇw

参考リンク
【総力特集】 多国籍軍参加問題 【徹底解説】
【総力特集】 多国籍軍指揮権問題 【徹底解説】(「バカの壁」避難所)

スーダンに調査団派遣 PKOで治安情勢把握 3月8日21時6分 (共同通信)
 政府は8日、スーダンで国連平和維持活動(PKO)が行われる見通しになったことを踏まえ、現地の治安情勢などを把握するため、スーダンと、隣接するケニアの両国へ担当者を派遣した。調査結果を踏まえ、PKO派遣の国連決議後に、派遣問題について政府内で正式に検討する方針。
 派遣されたのは内閣府国際平和協力本部事務局、外務省総合外交政策局、同中東アフリカ局の3人で、10日まで現地に滞在して治安情勢や生活環境、現地のニーズなどを探る。
 治安情勢への不安などから大規模な自衛隊の部隊派遣には防衛庁を中心に慎重意見が根強い。外務省幹部は「スーダン情勢を把握するための派遣であり、自衛隊派遣を決めているわけではない」と強調した。
 これに先立ち細田博之官房長官も、国連のゲーノ事務次長(平和維持活動担当)との会談で「検討を始めたばかりで、結論を言う段階にはない」と述べるにとどめた。
■いつも不思議に思うんですが

>派遣されたのは内閣府国際平和協力本部事務局、外務省総合外交政策局、同中東アフリカ局の3人

何で自衛隊の武官は一人も派遣されないのでしょうか?
内閣府や外務省のお役人文官にどうやって現地の脅威度・治安状況・軍事的脅威の有無を見分けろと言うんでしょうか?

「餅は餅屋」という諺がありますが、どうやら軍事の分野ではまだまだのようです。
で、繰り返し日記で言ってきたようにソマリアPKOの時のように「はじめに派遣ありき」で調査団を派遣されても実際に派遣される現場はたまったものじゃない訳ですが今回は

>スーダン情勢を把握するための派遣であり、自衛隊派遣を決めているわけではない

とのことでとりあえずは安心しています。
まぁ「政治の貧困が国民や兵士に犠牲を強いる結果に繋がる」と言う最悪の事態が起きないように、私は「任務遂行のための武器使用」を認めない限りPKF本体業務には参加すべきではないと陳腐なアジテーションを飛ばし続けるのです。

「PKOでもPKFでも任務完遂してみせるわ。
でも法律で手足を縛るのだけはかんべんね。」
(By防衛庁・自衛隊の中の人)

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by bosc_1945 | 2005-03-12 00:00 | 災害関連


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