当ブログは第二保管庫のためレスポンスは極端に遅いです。 トラックバックやコメントは本家の方にお願いします。 2004年 10月 11日
■今回新潟に入港した巡洋艦USSレイク・エリーは弾道弾迎撃ミサイル「スタンダードSM-3」の発射テスト艦であり、現在唯一のSM-3搭載艦だそうです。 つまり、世界で唯一の弾道弾を打ち落とせる可能性のあるミサイルを積んだ船と言う事になりますね。 そんな船が日本海入りするという事は無論北韓の弾道弾用であり、北韓の弾道弾が我が国に照準をつけている事も言うまでもありません。 おや? >港では、新潟県平和運動センターや社民党新潟県連のメンバーら約150人が抗議集会を開催。漁船に横断幕を掲げて、入港反対をアピールした。 ・・・orz あんた方を北韓の弾道弾から守る為の巡洋艦なんですが。 ┐(´ー`)┌ヤレヤレ さて、そんな話題の北韓の弾道弾は・・・ ■やはり定期訓練を兼ねた日朝協議に向けた圧力と日米の出方を窺うというのが正しかったのかも知れませんね。 ■こ、これはまさかとは思いますがもしかしてあの伝説の「民間防衛」の日本版を配布すると言う事ですか!? この「民間防衛」と言う本はスイス政府が国民に配布する為に編纂したもので、この本の中で繰り返し述べられている事は戦争などの非常事態下でもっとも危険なのは国論が二分されること、それにともなう国民精神の混乱と崩壊であるということです。 当然敵は様々な方法を使い、そしてそれは一見平和的な手法を装って-無論敵によるものだけとは限らない-情報操作、世論誘導を仕掛けてきます。 それは国論を二分して国内を混乱させ対応する隙を与えないようにする為に巧妙に仕組むとされています。 敵が情報操作や世論誘導により国家をいかに崩壊へと導くかについてのシミュレーションは必見です。 そう考えれば、緊急事態下では言論制約の度合いが平時における度合いにくらべて大幅に制限される事は国家防衛-左翼的に言えば祖国防衛-という戦略的立場にたてば当然のことでしょうね。 特に、自国が不幸にして戦争に敗れスイスが占領されてしまう場面までシミュレートし、国民による抵抗運動への参加方法すらもマニュアルに入れると言う徹底ぶりには言葉もありません。 「平和と自由」という問題に対してスイスは、そして民間防衛はこうもあっさり言い切っています。 >平和と自由は、一度それが確保されたからといって、永遠に続くものではない。スイスは、何ら帝国主義的な野心を持たず、領土の征服などを夢見るものでもない。しかし、わが国は、その独立を維持し、みずからつくった制度を守り続けることを望む。 >そのために力を尽くすことが、我が国当局と国民自身の義務である。軍事的防衛の準備には絶えざる努力を要するが、精神的防衛にも、これに劣らぬ力を注ぐ必要がある。 >国民各自が、戦争のショックをこうむる覚悟をしておかねばならない。その心の用意なくして不意打ちを受けると、悲劇的な破局を迎えることになってしまう。 >「我が国では決して戦争はない」と断定するのは軽率であり、結果的には大変な災難をもたらしかねないことになってしまう。 (民間防衛 第15刷 P25より) >平和と自由は、一度それが確保されたからといって、永遠に続くものではない。 >軍事的防衛の準備には絶えざる努力を要するが、精神的防衛にも、これに劣らぬ力を注ぐ必要がある。 >「我が国では決して戦争はない」と断定するのは軽率であり、結果的には大変な災難をもたらしかねないことになってしまう。 我が国の一部の人にはとても耳の痛い言葉ですねw 我が国にはスイスの永世中立に見習うべきだという声を結構聞きます。 しかし、これが永世"武装"中立国スイスの平和と自由に対する考え方なんですね。 いやぁ、何とこれのぎっしり内容の詰まった本が奥様の家計や坊ちゃん旦那様の財布にやさしい価格でのご提供。 なんと!税込1575円!ですよ奥様キイタ?( ゚д゚)オクサン(゚д゚ )アラヤダワァw これはもう買うっきゃない!w と言う事で欲しい人は今すぐこちらからw さて、ここからはいつもの通り余談ですw 今日買った「エマージング」という漫画の巻末の第二巻の予告はこういうキャプションが記されていました。 「何が正しいのか、 それは誰にも分からない。 だが、一つでも解答を 提示しないと、 未来にはつながらない。 それがたとえ、 間違いだとしても・・・・・・。」 平時では決断までに十分な時間をかけ情報を収集し専門家の意見を聞き熟考する事は可能ですが、緊急事態下ではそうはいきません。 つまり非常事態下で求められる「決断」とは「正しい決断をする事」ではなくて「決断する事」なんですね。 つまり、結果的に正しかろうが間違っていようが何だろうが「決断を迫られた時に決断する」という、文章にすれば何の変哲もない簡単かつ当たり前の行為が求められる訳です。 例えその決断が「Worst」であっても「決断した事に意義」があり-殆どあり得ないが-「Best」であれば勿論最高で「Better」であれば十分及第点という危機管理の基本的論理ですね。 しかし、そう言う非常時を経験した事にある人なら理解してもらえると思いますが言うほど簡単ではありません。 がしかし、私の経験と歴史の教訓から往々にして不作為は最悪以上の結果を生み出すと言う事も言えます。 かつてこう問うた事があります。 例えば独裁国家である隣国の某国がラジオで「東京を火の海にしてやる」と放送し弾道ミサイルに燃料を注入しているという情報が入ったとします。 弾道ミサイルが発射され東京に着弾すれば同胞に大勢の死者が出る、しかし本当に東京に命中するか分からないしそもそも発射するかどうか分からない。 そんな時どう決断しますか? 情報が入っていながら見殺しにしたとあれば「なぜあらかじめ情報が入っていながら同胞を見殺しにしたんだ」と責められる。 決断して先制攻撃すれば「もしかしたら発射しなかったかもしれない、なぜ先制攻撃したんだ」と責められる。 「殺られる前に殺れ」と「一発だけなら誤射かもしれない」の狭間で藻掻くのが外交なんですね。 さて、貴方の答えは? 今回はこれをもう一度問いたいですね。 さて、貴方の答えは? おっと、余談で字数が尽きたので今日はこのあたりでw
by bosc_1945
| 2004-10-11 00:00
| 国防・安保問題
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