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2004年 10月 11日
【ミサイル防衛着々と】 民間防衛マニュアル作成へ 【弾道弾訓練終了か?】
米イージス艦が新潟初入港 ミサイル防衛関連か 10月11日13時49分 (共同通信) 米海軍のイージス艦レイクエリー(9、516トン)が11日、新潟県の新潟東港に入港した。イージス艦の新潟入港は初めて。米海軍は「乗組員の休養と物資の補給が目的」としており、12日に出港する予定。
 米海軍はミサイル防衛(MD)の一環として、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に備えてイージス艦を日本海に配備しており、新潟初入港もその関連とみられる。
 港では、新潟県平和運動センターや社民党新潟県連のメンバーら約150人が抗議集会を開催。漁船に横断幕を掲げて、入港反対をアピールした。

 在日米海軍は別のイージス艦カウペンスを8月に同港に入港させる予定だったが、台風の接近で中止していた。
■今回新潟に入港した巡洋艦USSレイク・エリーは弾道弾迎撃ミサイル「スタンダードSM-3」の発射テスト艦であり、現在唯一のSM-3搭載艦だそうです。
つまり、世界で唯一の弾道弾を打ち落とせる可能性のあるミサイルを積んだ船と言う事になりますね。
そんな船が日本海入りするという事は無論北韓の弾道弾用であり、北韓の弾道弾が我が国に照準をつけている事も言うまでもありません。
おや?

>港では、新潟県平和運動センターや社民党新潟県連のメンバーら約150人が抗議集会を開催。漁船に横断幕を掲げて、入港反対をアピールした。

・・・orz
あんた方を北韓の弾道弾から守る為の巡洋艦なんですが。
┐(´ー`)┌ヤレヤレ
さて、そんな話題の北韓の弾道弾は・・・
北朝鮮ミサイル、発射の動き収束…防衛庁分析 10月11日3時9分 (読売新聞)
 北朝鮮で活発化していた弾道ミサイル基地などの動きが収束に向かっていることが10日、防衛庁の分析で明らかになった。

 同庁は弾道ミサイル発射の危険性はなくなったと判断し、同日までに、日本海に派遣していたイージス艦「こんごう」に撤収命令を出した。政府関係者は「一連の動きは北朝鮮軍による訓練と見られる。まだ完全に収束したわけではないが、7割方は通常の状態に戻った」と話している。

 北朝鮮では9月初旬から、弾道ミサイル基地での車両などの動きが顕著になり、陸海空軍の動きも活発化していた。防衛庁は、弾道ミサイル「ノドン」発射の可能性も否定できないとして、9月21日に警戒監視のためイージス艦「みょうこう」を日本海に派遣し、電子戦データ収集機EP3などによる情報収集体制を強化していた。

 ただ、弾道ミサイルの発射台を起動させるなど、発射に直接つながる動きは見られず、今月に入ってからは各部隊の動きが徐々に収束に向かってきたという。
■やはり定期訓練を兼ねた日朝協議に向けた圧力と日米の出方を窺うというのが正しかったのかも知れませんね。

国民保護計画、対テロ・ミサイル中心に…政府方針 10月11日12時42分 (読売新聞)
 政府は10日、国民保護法に基づいて各都道府県が策定する国民保護計画について、ゲリラによるテロや弾道ミサイルという「新たな脅威」に対処する内容とするよう求める方針を固めた。

 今年度中にモデル計画をまとめ、都道府県に示す。併せて、ミサイル攻撃の際の避難手順などを記した一般向けのマニュアルも作成、配布する方針だ。

 モデル計画などの検討は、自治体首長や有識者らで構成する「地方公共団体の国民保護に関する懇談会」(座長=石原信雄・元内閣官房副長官)にゆだね、同懇談会が12日から具体的な議論を開始する予定だ。

 国民保護計画は、有事の際の住民避難の手順などを定めるもので、都道府県がそれぞれの実情に合わせて来年度中に策定することになっている。

 政府は、国民保護が必要となる武力攻撃事態を〈1〉着陸・上陸侵攻〈2〉空軍による攻撃〈3〉弾道ミサイル攻撃〈4〉ゲリラ攻撃――の4類型に分類しており、このうち弾道ミサイル攻撃とゲリラ攻撃を保護計画の主な対処目標とすることにした。旧ソ連を念頭に置いた空襲・侵攻の可能性が薄れる一方、ミサイルやテロなどへの国民の不安が高まっているためだ。

 モデル計画には、弾道ミサイルへの対処として、防災無線に代わる新たな警報発令システムの創設を盛り込むことにしている。ゲリラ攻撃に関しては、自衛隊や警察の対応を円滑にするための住民との協力や、住民を危険に巻き込まないための立ち入り制限のあり方などを示す方針だ。

 こうしたマニュアルの作成・配布は、イスラエルの事例を参考にしたものだ。イスラエルは1991年の湾岸戦争でイラクからミサイル攻撃を受け、約40発被弾した。この際、イスラエルは「家屋内にいる場合は、窓を目張りして外壁から離れた場所にいるようにすればシェルター代わりになる」などと記したマニュアルを国民に配布。この結果、ミサイル攻撃による死者は2人にとどまったとされ、政府としても、避難手順を周知徹底するうえでマニュアルの配布は効果が期待できると判断した。
■こ、これはまさかとは思いますがもしかしてあの伝説の「民間防衛」の日本版を配布すると言う事ですか!?

この「民間防衛」と言う本はスイス政府が国民に配布する為に編纂したもので、この本の中で繰り返し述べられている事は戦争などの非常事態下でもっとも危険なのは国論が二分されること、それにともなう国民精神の混乱と崩壊であるということです。
当然敵は様々な方法を使い、そしてそれは一見平和的な手法を装って-無論敵によるものだけとは限らない-情報操作、世論誘導を仕掛けてきます。
それは国論を二分して国内を混乱させ対応する隙を与えないようにする為に巧妙に仕組むとされています。
敵が情報操作や世論誘導により国家をいかに崩壊へと導くかについてのシミュレーションは必見です。

そう考えれば、緊急事態下では言論制約の度合いが平時における度合いにくらべて大幅に制限される事は国家防衛-左翼的に言えば祖国防衛-という戦略的立場にたてば当然のことでしょうね。

特に、自国が不幸にして戦争に敗れスイスが占領されてしまう場面までシミュレートし、国民による抵抗運動への参加方法すらもマニュアルに入れると言う徹底ぶりには言葉もありません。

「平和と自由」という問題に対してスイスは、そして民間防衛はこうもあっさり言い切っています。

平和と自由は、一度それが確保されたからといって、永遠に続くものではない。スイスは、何ら帝国主義的な野心を持たず、領土の征服などを夢見るものでもない。しかし、わが国は、その独立を維持し、みずからつくった制度を守り続けることを望む。
>そのために力を尽くすことが、我が国当局と国民自身の義務である。軍事的防衛の準備には絶えざる努力を要するが、精神的防衛にも、これに劣らぬ力を注ぐ必要がある。
>国民各自が、戦争のショックをこうむる覚悟をしておかねばならない。その心の用意なくして不意打ちを受けると、悲劇的な破局を迎えることになってしまう。
「我が国では決して戦争はない」と断定するのは軽率であり、結果的には大変な災難をもたらしかねないことになってしまう。

(民間防衛 第15刷 P25より)

>平和と自由は、一度それが確保されたからといって、永遠に続くものではない。
>軍事的防衛の準備には絶えざる努力を要するが、精神的防衛にも、これに劣らぬ力を注ぐ必要がある。
>「我が国では決して戦争はない」と断定するのは軽率であり、結果的には大変な災難をもたらしかねないことになってしまう。

我が国の一部の人にはとても耳の痛い言葉ですねw
我が国にはスイスの永世中立に見習うべきだという声を結構聞きます。
しかし、これが永世"武装"中立国スイスの平和と自由に対する考え方なんですね。

いやぁ、何とこれのぎっしり内容の詰まった本が奥様の家計や坊ちゃん旦那様の財布にやさしい価格でのご提供。

なんと!税込1575円!ですよ奥様キイタ?( ゚д゚)オクサン(゚д゚ )アラヤダワァw

これはもう買うっきゃない!w
と言う事で欲しい人は今すぐこちらからw


さて、ここからはいつもの通り余談ですw
今日買った「エマージング」という漫画の巻末の第二巻の予告はこういうキャプションが記されていました。

「何が正しいのか、
 それは誰にも分からない。
 だが、一つでも解答を
 提示しないと、
 未来にはつながらない。
 それがたとえ、
 間違いだとしても・・・・・・。」


平時では決断までに十分な時間をかけ情報を収集し専門家の意見を聞き熟考する事は可能ですが、緊急事態下ではそうはいきません。
つまり非常事態下で求められる「決断」とは「正しい決断をする事」ではなくて「決断する事」なんですね。
つまり、結果的に正しかろうが間違っていようが何だろうが「決断を迫られた時に決断する」という、文章にすれば何の変哲もない簡単かつ当たり前の行為が求められる訳です。
例えその決断が「Worst」であっても「決断した事に意義」があり-殆どあり得ないが-「Best」であれば勿論最高で「Better」であれば十分及第点という危機管理の基本的論理ですね。

しかし、そう言う非常時を経験した事にある人なら理解してもらえると思いますが言うほど簡単ではありません。

がしかし、私の経験と歴史の教訓から往々にして不作為は最悪以上の結果を生み出すと言う事も言えます。

かつてこう問うた事があります。

例えば独裁国家である隣国の某国がラジオで「東京を火の海にしてやる」と放送し弾道ミサイルに燃料を注入しているという情報が入ったとします。
弾道ミサイルが発射され東京に着弾すれば同胞に大勢の死者が出る、しかし本当に東京に命中するか分からないしそもそも発射するかどうか分からない。
そんな時どう決断しますか?

情報が入っていながら見殺しにしたとあれば「なぜあらかじめ情報が入っていながら同胞を見殺しにしたんだ」と責められる。
決断して先制攻撃すれば「もしかしたら発射しなかったかもしれない、なぜ先制攻撃したんだ」と責められる。
「殺られる前に殺れ」と「一発だけなら誤射かもしれない」の狭間で藻掻くのが外交なんですね。

さて、貴方の答えは?


今回はこれをもう一度問いたいですね。

さて、貴方の答えは?


おっと、余談で字数が尽きたので今日はこのあたりでw
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by bosc_1945 | 2004-10-11 00:00 | 国防・安保問題


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