当ブログは第二保管庫のためレスポンスは極端に遅いです。 トラックバックやコメントは本家の方にお願いします。 2005年 01月 15日
■ボーイスカウトのモットー「備えよ、常に」って事ですね。 先日紹介した小泉総理の国会答弁ではないですが >諸国民の公正と信義。その公正と信義のない国もあるのも過去の歴史が証明しております。 残念ながら世界は善意で動いていないんですねぇ。 ■まぁ産経らしい記事ですね。 >四日ごろにはインドネシアから医療チームの派遣要請がありながら、首相官邸はいったん今月末の派遣を決定。 >その後、前倒しを指示し、十一日になって医療チームの先行派遣が決まったが、「指示があれば数日で出発できた」(防衛庁幹部)。 まぁ自衛隊とはいえ「軍隊」ですから命令があれば実行します。 しかしそのツケは結局現場が払わされる訳で >前進基地に想定していた海自の輸送艦「くにさき」が二十五日にアチェ州沖に到着するまでは、応急医療チームに対する兵站(へいたん)面での支援は十分ではない。 >水は飲料用のペットボトルだけで、食料はレトルト携行食。風呂はなく、洗濯もできないため、衣料用の消臭剤を持ち込む。 と、計画も無しに人だけ送ればどうなるかといういい例ですね。 今までさんざん言ってきましたが自衛隊が災害派遣で重宝される一番大きな理由は「自己完結性」なんですね。 自分達で全てまかなえる、その能力こそ災害時に最も貴重な訳です。 例えば ・野外炊具1号 ・浄水セット ・宿営用天幕 ・業務用天幕(一般用) ・野外入浴セット2型 ・野外洗濯・乾燥機セット ・野外支援車 と災害派遣で役立ちそうなものを上げてみました。 これらを国際協力活動に持って行くという事は受け入れ国に負担をかけることなく活動が出来ると言う事です、これは非常に大きい事ですよね。 いくら助けに行っても受け入れが被災国の負担になっていては意味がありませんからね。 と同時に、自前で何でも賄えると言う事はそれを被災者に供給出来るとも言えます。 基本的に警察や消防は社会基盤が成り立っていて活用出来るという前提で組織が成り立っていますから、災害時など社会基盤そのものが破壊された状態ではその能力は限られたものとなります。 記事にあるJICAの医療チームによる国際緊急援助隊はこのブログでも何度か紹介しましたが、彼らの活動はアルジェリア地震の場合で2週間程度です。 例えば今回スリランカに派遣された医療チーム(一次隊)は現地小学校で医療支援活動を開始しスリランカ軍の協力を得て軍キャンプに滞在しています。 第一次隊は今月5日に活動を終え、診療所や医薬品を二次隊に引き継ぎ二次隊は7日から診療が再開するそうです。 自衛隊とどこが違うか、もうお分かりですね。 要はJICAの国際緊急援助隊医療チームは「即応性」に重点を置き、医師という特殊技能で「人的貢献」をしているという訳です。 >自衛隊の国際協力活動が国土防衛より低い「付随的任務」と位置づけられ、「外征軍型」でもない自衛隊は、今回も移動に民間機を使用するなど輸送能力に課題を残した。 >来年度からの五年間の中期防衛力整備計画(中期防)では新輸送機を八機配備する予定で、「航続距離が長く、積載量も多い輸送機の整備は急務」(同)といえる。 そうなんですよね、根本的なところで国際協力活動だろうが何だろうが海外展開能力って言うのはとどのつまり「外征力」であり「海外侵攻能力」なんですよね。 要は運ぶのが「侵攻部隊」か「援助部隊」かの差だけなんですよ。 米帝がこう言う時に迅速かつ大規模に部隊や物資を派遣したり送れるのは、結局彼らの世界一の海外展開能力が根底にあるわけで、その備えのない我が自衛隊にそれを求めるのは無茶と言うものです。 詳しいことは参考リンクの「ミリ屋哲の酷いインターネット」をご覧下さい。 かつてC-1輸送機を導入する際にあまり長距離を飛べると近隣諸国の恐れになるという訳の分からん論理で飛行機自体の大きさと航続距離が制限を受けました。 お陰で貨物満載(8t)時で航続距離がたった1,300kmですよ。 開発当時はまだ沖縄が本土復帰していない状況だったので国内だけでの使用を前提としたため 長距離飛行が不得手で、硫黄島への訓練飛行でも増槽が必要です。 で、増槽をつければ当然の如く搭載量は減ると。 当然の如く使えないという事が判明w C-1は、予定の約半数の31機で生産が終了し、自衛隊の主力輸送機になりきれず、後年改めて「空輸能力の強化」が計られC-130Hハーキュリーズ輸送機(航続距離7800km)を導入せざるを得なくなりました。 まぁ、「本土決戦」が叫ばれた昭和20年から本質的に何も変化していない「本土決戦型」の自衛隊を「外征型」の米帝軍と比べて文句を言うのは筋違いって事ですよ。 参考リンク ・スマトラ沖地震対処:自衛隊の対応は遅いのか?(ミリ屋哲の酷いインターネット) ・平成15年度外務省第三者評価・国際緊急援助隊評価報告書(外務省) ■( ´,_ゝ`)プッ サドル師も調査してるみたいですがそっちの数字も楽しみですね。 さて、そのサドル師は・・・ ■え~ 「州政府が市民の生活を改善しなければ、次回はRPG7(対戦車ロケット弾)で訴える」 要求を聞かなかったら武力に訴えるって、まだ民主主義がどう言うものか理解出来ていないようですね。 ■おお? ここにきて急展開ですね、米国の要請を無視出来なかったのか我が国の外交努力の結晶なのかw オランダの場合、海外派遣の決定は政府の権限で法律上は議会の承認は必要ないそうです。 ただし、オランダではこの種の重要決定は伝統的に議会の同意が不可欠とされているそうで、去年の12月の時点では来年3月以降の派遣延長については、国民世論の半数以上が撤退を要求し、議会も猛反発したことから駐留再延長の選択肢がなくなったと報じられていましたが >国会では駐留延長を支持する声が高まっている。 とは驚きですね。 ・・・まぁ共同だしw
by bosc_1945
| 2005-01-15 00:00
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