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2005年 01月 14日
【ツポレフ】 ベアとバックファイア 【イラク情勢】
中国に爆撃機売却の用意=日本などに脅威-ロシア空軍司令官 1月13日21時1分 (時事通信)
 【モスクワ13日時事】ロシアのミハイロフ空軍総司令官は13日の記者会見で、核兵器の搭載が可能な中距離爆撃機Tu22M3(バックファイア)と、戦略爆撃機Tu95(ベア)を中国に売却する用意のあることを明らかにした。
 中国軍が両機を保有すれば、空軍攻撃能力が大幅に強化され、日本など他のアジア各国に脅威となり得る。ロシアはこれまで、自国の安全保障に影響するとして中国の売却要請を拒否していた。
■マジっすか。
では、軍ヲタらしく兵器紹介でもw

【ツポレフ】 ベアとバックファイア 【イラク情勢】_b0062429_23494739.jpg


ツポレフ Tu-22M(Tu-26)「バックファイア」



【ツポレフ】 ベアとバックファイア 【イラク情勢】_b0062429_23495785.jpg

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ツポレフ Tu-95/142「ベア」


名前をクリックすれば兵器の性能紹介に飛びますがバックファイヤーは70年代、ベアに至っては50年代が初飛行と言うことでまぁ旧式からやや旧式と言えるでしょう。
まぁ中国がライセンス生産して空軍に配備している「轟炸6」ことツポレフ Tu-16「バジャー」や「轟作5」ことイリューシン Il-28「ビーグル」に比べれば新型ですw
「ビーグル」は北韓空軍にも配備されているそうですが、つーかまだそんな爆撃機使ってたんですねw

記事には書いてありませんが「バックファイア」を大まかに分類すると

Tu-22M-1「バックファイアA」=先行量産型、大半はTu-22の改装型。
Tu-22M-2「バックファイアB」=空中給油機能を搭載した本格量産型。
Tu-22M-3「バックファイアC」=エンジンがパワーアップ型、また、新たにAS-16”キックバック”(Kh-15P)短距離攻撃ミサイル搭載機能追加。
Tu-22MR=バックファイアC改造の電子偵察機


と、こうなります。
で、現在ロシア軍が保有している「バックファイア」は

海軍航空隊
・爆撃機
  Tu-22Mバックファイヤー×71機
・海洋偵察機/電子戦機
  Tu-22×8機

空軍遠距離航空部隊
・爆撃機
  Tu-22M-3バックファイヤー×125機
  Tu-22M-2バックファイヤー×30機
  Tu-22ブラインダー×92機(偵察型30機を含む)
・練習機
  Tu-22M-2/3×10機


機数的には「M-3」が有り得そうですね。
で、探してみたところ時事通信によればやっぱり「Tu-22M-3」だそうです。
「M-3」にはAS-16”キックバック”(Kh-15P)長距離空対地ミサイルが搭載可能で射程は40~150km、弾頭には150kg通常炸薬、若しくは350kT核が搭載可能とされています。
今まで中国軍が保有していなかった空中発射型長距離空対地ミサイルを保有し運用させるというのは我が国にとって脅威でちと考え物です。

次に「ベア」を大まかに分類すると

ベアA=最大11,000kgの通常爆弾を搭載出来る通常爆撃型
ベアB=AS-3“カンガルー”(Kh-20)巡航ミサイル×1
ベアC=AS-3“カンガルー”(Kh-20)巡航ミサイル×1(ベアBに空中給油機能を搭載、一部には偵察兼用型も)
ベアD=対潜哨戒、ミサイル中間誘導能力を持つ海軍型
ベアE=兵装搭載能力を持たない戦術偵察機型
ベアF=対潜探知装備と攻撃装備を搭載した対潜作戦型
ベアG=AS-4“キッチン”(Kh-22 Burya)巡航ミサイル×2
ベアH=AS-15“ケント”(Kh-55/RKV-500/Kh-65)巡航ミサイル×6~16
ベアJ=潜水艦に対する戦略通信用設備を持つ型


と、こうなります。
現在ロシア軍が保有しているベアは

戦略航空軍
・戦略爆撃機
  Tu-95H6ベア(AS-15ALCM搭載)×28機(他にウクライナに5機)
  Tu-95H16ベア(AS-15ALCM搭載)×32機(他にウクライナに20機)
・試験機
  Tu-95×8機
・練習機
  Tu-95G×5機

海軍航空隊
・対潜哨戒機
  Tu-142ベアF×9機
・海洋偵察機/電子戦機
  Tu-95×14機 


と、戦略航空軍の「ベアH」と海軍航空隊の「ベアF」併せて100機程度とされています。
まだ当分はロシア軍の長距離哨戒・爆撃機として使用されることでしょう。

ベア自体は1965年に一度生産終了したものの1970年代当初に「ベアH」が再生産され、1990年代に生産終了するまでに総数約500機が生産されたそうですので、売却されるのが恐らく戦略航空軍使い古しの「ベアH」でしょうね。
この場合、ベアから発射される「AS-15空中発射巡航ミサイル」には核が搭載出来るので脅威ですね。

長い間運用され派生型が多数あると言うことはよい機体の証拠ですね、個人的にもこのベアの顔が気に入っていますw
二重反転プロペラとかも結構そそりますねw
あとは・・・アゴとかw

まぁ、中国様がどんどん軍拡してくれれば我が国としては黙っていても対抗予算が付くとw
愛国者なら米帝には足向けても中国様に足向けて寝れませんw

参考サイト
T-KEYのみりたり~なぺーじ
ユナイテッド・ディフェンス
Missile Index

英軍6百人を充当か オランダ軍撤退後のサマワ 1月14日8時42分 (共同通信)
 【ブリュッセル14日共同】オランダ紙テレグラフは14日までに、3月15日にイラク南部サマワからの撤退を決めているオランダ軍約1400人の代わりに、英国が約600人の英部隊を充てることを決めたと報じた。
 英国防省報道官は13日、「英軍がオランダ軍を引き継ぐかどうか決まっていない。推測にすぎない」と述べ、報道内容を確認できないと指摘。オランダ国防省報道官も「報道は知っているが、英軍の問題なのでコメントできない」と語った。
 しかし、オランダのANP通信は同日、オランダ軍撤退後に備え、「英軍チームが数日前にサマワを視察した」と報じており、サマワに駐留する陸上自衛隊の新しい“盾”として、イラク南東部を統括する英軍を有力候補に多国籍軍の中で調整が進められているようだ。
■また共同の勇み足ですか?

NHK問題の真相解明を 国対委員長会談で野党 1月14日13時19分 (共同通信)
 与野党の国対委員長は14日午前、国会内で会談し、野党側は自民党の安倍晋三幹事長代理らが従軍慰安婦問題に関する特集番組をめぐりNHKに申し入れをした問題について、国会として真相解明が必要との考えを強調した。
 民主党の鉢呂吉雄国対委員長は「憲法や放送法に照らせば、この種の政治介入、検閲は明確に禁止されている。関係者の話も食い違っており、真相解明を行うべきだ」と主張。社民党の横光克彦国対委員長は「場合によっては、衆院予算委員会で関係者の参考人招致、証人喚問をすべきだ」と述べた。
 これに対し、自民党の中川秀直国対委員長ら与党側は、考えを示さなかった。
■うわ、ついに民主党も引っかかりましたかw

by bosc_1945 | 2005-01-14 00:00 | 国防・安保問題


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