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2005年 01月 08日
【初の統合調整】 第31回「バカの壁・再」22 【補給艦夜話】
津波支援で派遣の自衛隊千人規模、「統合調整」初発令 読売新聞 (2005/1/8/00:45)
 大野防衛長官は7日夜、インドネシア・スマトラ島沖地震と津波の被害に対する人道支援のため、陸上自衛隊と海上自衛隊に国際緊急援助隊派遣法などに基づく派遣命令を出した。先に派遣された空自と合わせ、派遣規模は全体で1000人規模となる。

 また、陸海空3自衛隊の運用の一体化を図るため、統合幕僚会議に「統合調整」を行うよう指示した。防衛庁設置法に基づき、防衛長官が統幕に「統合調整」の指示を発令したのは初めて。

 派遣部隊は、陸自が医療・防疫活動に約60人、ヘリコプター5機の運用と管理要員に約160人で、計約220人。海自は輸送艦「くにさき」、護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」の3隻で約640人。

 統幕の連絡調整要員約10人と、今月5日に派遣命令が出ている空自のC130輸送機2機の要員約100人(待機含む)を合わせると、合計で1000人規模となった。
■おお~。
ようやく日本版「統合参謀本部」を目指したものの名前倒れになってしまった「統合幕僚会議」(以下統幕会議)と持ち回りの名誉職に終わってしまった「統合幕僚会議議長」(以下統幕議長)が活用されていますね。

さて、統幕会議の所掌事務の中には

・防衛出動時、治安出動時、警護出動時及び統合運用が必要な場合において統合部隊が編成された場合における指揮命令の基本及び統合調整
・統合部隊の運用についての防衛庁長官の指揮命令に関すること
(統幕HPより)

と言うのがありまして、今回の人道支援は「統合運用が必要な場合」の「国際緊急援助活動など」若しくは「災害派遣」に該当するようです。
で、その人道支援の為に陸・海・航自の部隊のいずれか2以上から成る「統合部隊」が編成され、その「統合調整」を統幕会議が行います。

で、実際の命令は統幕議長の職務

・防衛出動時、治安出動時、警護出動時及び統合運用が必要な場合において統合部隊が編成された場合は、当該部隊への防衛庁長官の命令は議長がとり行います。(統幕HPより)

によって統幕議長が行う訳です。

何でこんなにややこしいかと言えば、防衛庁・自衛隊の組織図を見て貰えば分かるように、自衛官の最上位であるとされている統幕議長と三自衛隊のトップである各幕僚長は組織上は同列だからです。

米軍のように合衆国大統領という文民の最高司令官の下に武官である統合参謀本部議長が「統合軍」として陸・海・空・海兵隊の四軍の指揮権を握っている訳ではないからなんですねぇ。


簡単に指揮系統を書けば

米国
大統領⇒国防長官⇒統合参謀本部議長⇒統合軍

日本
内閣総理大臣⇒長官⇒各幕僚長⇒各部隊  
内閣総理大臣⇒長官⇒統幕議長⇒統合部隊

日本の場合は各自衛隊が単独で行動する場合と「統合部隊」として行動する場合では指揮命令系統が異なるんですねぇ。
で、立場の違いはと言うと

統合参謀本部議長
大統領、国家安全保障会議、国防長官の最高軍事顧問
・軍の最高位の軍人
・国家安全保障会議の軍事顧問
統合軍の指揮は議長を通じて行う。
・参謀本部の代表権を有する。

統合幕僚会議議長
統幕会議として長官を補佐
・自衛官の最上位
総理が必要と認めるとき、安全保障会議に出席して意見を述べる。
統合部隊の指揮は議長を通じて行う。
・統幕会議の議決は合議制、議長は統幕会議の会務を総理する。

ずいぶん立場が違うことがおわかりでしょうか。
これでは最初に言ったように名前倒れの「統合幕僚会議」と持ち回りの名誉職の「統合幕僚会議議長」と言われても仕方ないんですねぇ。

・・・ああややこしいw

で、船は結局消去法で残った補給艦「ときわ」と輸送艦「くにさき」護衛艦「くらま」の3隻が派遣されるようですね。

インドネシア共和国への国際緊急援助隊(医療・航空援助隊及び海上派遣部隊)の派遣について(防衛庁HP)

昨日訂正記事を書いて消去法で補給艦を探している時にJSF.さんが探してきて下さっていましたね。
感謝感謝(-人-)...

第31回「バカの壁・再」22

30回を超えても「バカの壁」は健在です。
皆さん、脳内ECMの準備はいいですか?w
管理人より@ぼたんの花 2005/01/08 07:56 AM (ぼたんの花)
某S氏さんが、提示した数字を読んで
やはり日米地位協定は見直さなくてはいけない、
と再認識しました。

あの数字をどう読むか、がまさに地位協定の問題点。
■つまりは数字は公平に見るのではなくて、自分に主義主張に合わせて読むのだそうです。
で、この発言に繋がります。
自分の掲示板はろくに開けない癖に他人の掲示板には頻繁に書き込みに来るという卑怯っぷりは無視してご覧下さい。
Re[2]:近代国家と在沖米兵と沖縄(01/07) 2005年01月08日 12時33分 (ぼたんの花)
通りすがりさん

(中略)

私は、米軍の家族だろうが、そうでなかろうが人一つで括ります。そいう前提でお話します。

(中略)

そして彼の提示した数字を改めて読んで、『これは日米地位協定を見直さなくてはいけない!』ととても感じたしだいです。

あの数字は、沖縄県人より倍近いという数字が現れていますね。それは地位協定を踏まえて読むと、妄想ではなく、現実の数字として間違いなく『沖縄県民より、異常に犯罪が多い』ということです。
■私は平均的な日本語力を持っていると自任していましたが、ぼたんの日本語らしきものを読んでいると自分の日本語能力を疑いたくなりますw

>私は、米軍の家族だろうが、そうでなかろうが人一つで括ります。そいう前提でお話します。

つまり、多面的なモノの見方は出来ないということですか。
それに、彼女は執拗に「日米地位協定」(以下地位協定)の話に持って行きたがる癖にその地位協定上は米軍人・軍属の家族等米国の軍法に服しない者が罪を犯した場合については、日本人が罪を犯した場合を同様に扱われる(地位協定第17条1項b)と言うところを完全にすっ飛ばしていますね。
地位協定が問題になる米軍構成員等の犯罪と言えば「17条1項a」により米国側が裁判権を持つ「合衆国の軍法に服するすべての者=米軍軍人及び軍属」なんですがねぇ。

恐らくいつもの如く地位協定など読んだこともないのではないでしょうかね。
誰かが「日米地位協定が問題だ」といっているから付和雷同してみようと言う程度ではないでしょうか。

で、今回の問題はここ。

>あの数字は、沖縄県人より倍近いという数字が現れていますね。
>それは地位協定を踏まえて読むと、妄想ではなく、現実の数字として間違いなく『沖縄県民より、異常に犯罪が多い』ということです。


いやはや、全く意味不明ですね。
まず根本的に

>あの数字は、沖縄県人より倍近いという数字が現れていますね。

具体的にどの数字ですか?
「あの数字」では意味が分かりません。

そもそも135万県民に対して米軍構成員は約5万人、割合で言えば3.7%なんですよ。
その3.7%の米軍構成員が全てにおいて沖縄県人の倍近い数字など一つもなかったはずですが?
そのカラクリは後段を見れば分かるようになっているんですねぇ。

>それは地位協定を踏まえて読むと、妄想ではなく、現実の数字として間違いなく『沖縄県民より、異常に犯罪が多い』ということです。

これは過去のぼたんの言動を元に少し意訳が必要かもしれません。
意訳すると

それは事件があっても全てが検挙できるわけではなく、調査をマトモにさせないのが地位協定、そんな地位協定を踏まえて読むと、確か事件の半分はうやむやにされるとのことでしたから妄想ではなく、現実の数字として間違いなく『沖縄県民より、異常に犯罪が多い』ということです。
(太字部分は過去の言動から某S氏が追加)

いや、そう言うのを妄想って言うんだってw
まぁこれなら一応-合理性は別にして-話の筋が通りますね。
しかし、その前提条件として
・日本側による米軍人・軍属の犯罪調査をマトモにさせないのが地位協定。
・その地位協定によって事件の半分はうやむやにされる。

と言う前提がなければ成り立たないんですがね。

まぁ、彼女にその前提を証明して見ろと言っても過去の経験上不可能でしょうがw
まぁこれも「私は一面でしかモノを見れない、そう言う前提でお話しする」と言いきる彼女にとっては些細なことでしょうw

「補給艦夜話」

で、おまけと言う程ではありませんが「補給艦夜話」と題していつもの如くつまらない話でもしてみようかと。

現在、海自が保有している補給艦は
「さがみ」型 さがみ
「とわだ」型 とわだ・ときわ・はまな
「ましゅう」型  ましゅう
の5隻です。
しかし「ましゅう」の竣工は平成16年3月15日、舞鶴鎮守府・・・もとい、舞鶴基地に配備されたのが同26日ですから、配備された一年程前から実戦投入出来るようになったつい最近まで実働4隻だったんですねぇ。

これは海上自衛隊の自衛艦隊の中にある護衛艦隊の「護衛隊群」が4つある為で、元々「はまな」型(二代目)は初代「はまな」の代替と各護衛隊群に補給艦が1隻づつ随伴できる態勢を整備するため-さがみ+とわだ型3隻-に建造されました。

実は補給艦は数の上ではイージス艦と同じぐらい貴重なんですよね。

ところが、湾岸戦争以来俄に「国際貢献」なる言葉が大手を振って世間を罷り通るようになると今までなら各護衛隊群に随伴するだけで良かった補給艦も「国際貢献」だの「人道支援」だの「対テロ戦争」に駆り出される訳ですねぇ。

基本的に一隻がインド洋で常時補給活動を行う為には、交代途上の一隻、内地で補給と整備を受ける一隻の最低でも3隻が必要です。
しかし「さがみ」は「とわだ」型よりもやや旧式で小型-さがみ5000t・とわだ8100t-で、平成16年度中に除籍予定?とのことでインド洋に派遣されていません。
と言うことで実質は「とわだ」型3隻をフル回転させてやりくりしていました。
補給・輸送協力支援活動等の実績について」や「派遣艦艇出入港記録」(両方とも海上自衛隊HPより)を見れば分かるように本当にフル回転ですね。
もし、内地で何かあった時には除籍寸前の「さがみ」か補給整備に戻ってきている「とわだ」型しかいないと言う状況もあった訳です。

でまぁ、2000年に海自最大級の13500tクラスの補給艦の計画を立て、予算が通りやすいようにと考えたのか「人道支援」にも使えるように給水設備を追加してみたり速度を2ノット速くしてみたり集中治療室を追加してみたりヘリ格納庫と追加してみたりして、しっかり予算を頂いてを建造していた「ましゅう」が配備されてやっとこ4隻体制になり、平成17年3月には「ましゅう」型2番艦「おうみ」が竣工予定ですのでこの忙しさももう少し?半年程度かもしれません。

しかし「ましゅう」の実戦配備・投入が絶妙のタイミングでしたね。
「ましゅう」の配備が遅ければ、インドネシアに補給艦を送り込む為には除籍寸前の「さがみ」に最後の御奉公させるかインド洋のローテーションを崩すしかないですから。

いや、いつもの如く中身もなくオチのない、とりとめのないつまらないお話でした(汗)
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by bosc_1945 | 2005-01-08 00:00 | 「バカの壁」シリーズ


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