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2004年 11月 03日
【噴進弾コンテナ貫通】 イラクへの抜け道 【星条旗の謎?】
陸自サマワ宿営地、また着弾 不発、コンテナ貫通 11月2日3時3分 (産経新聞)
公表遅れ、派遣延長への影響配慮
 防衛庁は一日深夜、復興支援活動を続けるイラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地内で同日午前四時半(現地時間十月三十一日午後十時半)ごろ、宿営地の北側から発射されたロケット弾とみられる砲弾が宿営地内に着弾し、地面で跳ねたあと、清涼飲料水などを保管してある鉄製コンテナを貫通したことを明らかにした。その後、砲弾は土(ど)嚢(のう)に当たり、宿営地外に抜けたとみられる。砲弾は爆発せず、自衛隊員に被害はなかった。宿営地を狙ったとみられるロケット弾などの砲撃はこれで八度目だが、実際に施設の被害が出たのは初めて。 
 防衛庁によると、ロケット弾の発射後、宿営地内の隊員は即座に避難。夜明けを待って捜索を開始し、日本時間の正午過ぎにコンテナを貫通した穴などを発見した。一日は宿営地の外での復興支援活動も中止した。
 イラクでの自衛隊の行動範囲は非戦闘地域に限定されているが、防衛庁の守屋武昌事務次官は一日の会見で「(治安状況は)厳しさを増しているが、(派遣のための)前提条件を満たしていないという認識はない」と述べ、引き続きサマワ周辺は「非戦闘地域」であるとの見解を示した。
 サマワでは十月二十二日には初めて宿営地内に直径一〇七ミリのロケット弾が着弾。今回の砲弾もコンテナに開いた穴などから同様のロケット弾と推測され、政府筋は「組織的犯行と考えられ、自衛隊が標的になっているのではないか」との見解を示した。
 また鉄製のコンテナを貫通したことに政府は衝撃を受けており、防衛庁の公式な記者会見も事件発生から約十九時間後となった。防衛庁は会見が遅れた理由について、「撃たれたロケット弾が発見できていないから」としている。
 宿営地では、隊員は今回貫通したコンテナを縦に重ね、下部のコンテナで宿泊。放物線を描き飛来する砲弾は屋根部分に着弾し、人的被害は抑えられるとしてきたが、今回はコンテナ側面を貫通。側面は積まれた土嚢以外に防御手段がなく、人的被害も予想された。
 政府がコンテナ貫通の事実を確認したのは一日昼だが、官邸、防衛庁ともにすぐ公表することは避け、細田博之官房長官も一日夕の会見では着弾について明確に発表しなかった。野党側は「隊員への安全確保」を定めたイラク復興支援特別措置法に抵触するとして、自衛隊の即時撤退や派遣期間延長反対を強く主張する構えだ。
■この前は宿営地内で今度はコンテナ貫通ですか。
この前と同じ型の旧ソ連製107mm噴進砲弾「カチューシャ」のようですのでよっぽど上手い奴が撃ったかまぐれ当たりでしょう。
理由は以前の日記でも説明した様に、

>カチューシャ・ロケットは第2次大戦以来のベストセラー兵器です。命中率は低くてもいいから、とにかく敵陣にたくさんのロケット弾を叩き込もうという、いかにもロシア人が好みそうなコンセプトで開発された兵器で、コスト面での安さ、簡易な構造、そこそこの威力から、今なお多くの国家で愛用されています。
>また、砲弾自体は簡単な砲身と自動車のバッテリーがあれば発射できますので、軍隊経験者がいるなら、ランチャーの製作・発射もそう難事ではないでしょう。
>但し、このロケット弾で目標を狙って命中させるというのは、まず不可能です。もともとの命中率が低い上にお手製砲身ですんで…。ゆえに、自衛隊やオランダ軍、公共施設を狙ったとかではなく、発射すること自体に意味があったと考えるのが適当でしょうね。

【質問】2月12日、サマーワ市街に落下した迫撃弾って、どんなもの?(回答から抜粋)

徐々に弾着が宿営地内に近づいてきているというのは発射側も要領が分かってきたからなんでしょうが、元々面制圧兵器であってピンポイント攻撃には向かないと言うことは確実に言えるでしょう。
19時間、被弾公表せず=人質事件に懲り官邸が圧力-防衛庁 11月2日6時4分 (時事通信)
 イラク南部サマワの陸上自衛隊の宿営地内に現地時間10月31日深夜、再びロケット弾が着弾した。しかし、防衛庁内局は爆発音が確認されてから19時間、コンテナが被弾した事実を説明しなかった。政府関係者によると、官邸側がイラク人質事件の情報錯綜(さくそう)の不手際を踏まえ、「砲弾が見つかるまで説明しないように」と同庁に指示したという。
 宿営地に着弾したのは日本時間の1日午前4時半。防衛庁は同日朝に「隊員に被害はない」との見解を示しただけで、その後は宿営地内に着弾したかどうかも含めて一切説明しなかった。守屋武昌防衛事務次官は同日午後4時の記者会見で「人員と装備には異常はない」と述べるにとどまり、記者から「建物は」とさらに問われても「確認中」と答えるのが精いっぱい。同庁が被弾の事実を正式に発表したのは同日午後11時15分だった。
■こうやって痛くもない腹を探られるんですなぁ、え~っとこう言うのをなんて言うんでしたっけ。
・・・あ、そうそう。
「羮に懲りて膾を吹く」でしたね。
昔の人はいいこと言うなぁw

イラクへのビザなし入国、夜行バスが“抜け道”に 11月1日19時34分 (読売新聞)
 【クウェート=小林月照】イラクで殺害された香田証生(しょうせい)さん(24)が、ヨルダンのアンマンからバグダッドに入る際に使った夜行バスで、8月以降、少なくとも2人の日本人がビザなしでイラク入りしていた可能性が強いことが、1日わかった。

 国境での入国審査が甘く、テロを恐れて外国人を乗せてイラクに向かうタクシーがないことから、夜行バスが入国の“抜け道”となっている。

 夜行バスは、タクシーの10分の1程度の片道約2万イラク・ディナール(約1500円)。イラクの政府機関が運行し、ヨルダンの首都アンマンからバグダッドまでの砂漠地帯約1000キロを走り抜ける。

 アンマンの旅行業者によると、8月にはカメラマンを名乗る日本人男性が、在アンマンのイラク大使館でビザが取れず、アラブの民族服を着用、頭にアラブ風ずきんをかぶり、現地の乗客に紛れて乗車した。

 男性は無事戻り、業者に「往復とも夜行バスを使って成功した」と話したという。

 また、9月には、フリージャーナリストを名乗る日本人男性も利用、無事に戻った。このほか、ルーマニア人男性も入国しているという。この2人も「ビザはない」と話していた。

 イラクへの入国には、8月からすべての外国人にビザの取得が義務付けられた。取得には数週間かかり、ヨルダンかバーレーンにあるイラク大使館で発給を受ける必要がある。

 香田さんはニュージーランドからイスラエルを経て10月19日にアンマン入りしたが、翌日には日本政府の渡航自粛勧告に反して夜行バスに乗っており、ビザを取得した形跡はない。夜行バスの運転手は「国境の入国審査はずさんで、ビザがなくても通過できる」と証言、別の運転手も「ビザがない外国人から金品をもらって入国審査の職員と分け合い、入国させる運転手もいる」と打ち明ける。

 イラク戦争直後は、多くの外国人がタクシーでイラク入りしたが、治安が悪化した今春ごろからは客足が途絶えている。

 アンマンで客待ちしていたイラク人のタクシー運転手、アハマド・カラフさん(36)は「イラクでは外国人はあまりに危険。テロや強盗に狙われる外国人を乗せて行くことなんて、頼まれても断る」と話した。
■現地人ですら行きたくないって所にどうして行きたがるのかねぇ。
しかし、春の時とは違って家族の態度は普通でした。
まぁ、あの時の家族が変だと言われればそれまでですが、香田氏に対する「自己責任論」が巻き起こらないのも、言わなくても誰が見ても自己責任だと分かることと、家族が政治的なコメントを出さなかったことに尽きると思います。

さて、こちらは謎ですが恐らく真相は闇の中。

香田さんの遺体、星条旗なかった?…ナゾ深まる 11月2日3時11分 (読売新聞)
 【バグダッド=ソブヒ・ハッダード特約通信員】イラクで武装勢力に拉致・殺害された香田証生さん(24)の遺体が放置された状況について、発見から丸1日以上がたった1日、現地ではナゾがかえって広がっている。

 先月30日夜の発見後、AP通信などは一斉に「遺体が星条旗にくるまれていた」と報じたが、1日に病院関係者や周辺住民に当たると、「星条旗などどこにもなかった」と口をそろえた。

 香田さんの頭部と胴体を切り離した上で、星条旗にくるんだとされる犯行手口は、「武装集団が日本と米国を同一視した」ものと解釈され、今回の事件の象徴となりつつあるが、肝心の事実関係はあいまいさを残しているようだ。


 遺体が搬送された発見現場近くのカルク・ジュムホリー病院職員は1日、「(香田さんの)頭部は布で覆われていたが、胴体はうつぶせで毛布状の布の上に寝かされていた」と語った。イラク保健省に所属する救急職員も「被害者は白いTシャツを着ており、星条旗はなかった」と言明した。最初に遺体を発見した近所の住民も同様の証言をした。
■星条旗はあったのかなかったのか?
また「捏造」ですかね。
しかし最初に伝えたのがAP通信だしなぁ。

by bosc_1945 | 2004-11-03 00:00 | 自衛隊・イラク関連


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